機械式時計は毎日動かし続けることがなぜメンテナンスになるの?

機械式時計は毎日動かし続けることがなぜメンテナンスになるの?

機械式時計はゼンマイが解ける力のみで動いている

機械式時計は、電気を一切使わずに内部にあるゼンマイが解ける力のみで動いています。毎日一定数のリューズを巻くことにより、ゼンマイに蓄えられた力がある程度常にある状態ならば変わらず動き続けることが可能です。そして、リューズを手巻きするだけでなく自動巻きと呼ばれる日常動作により内部のローターが動いてゼンマイを勝手に巻き上げてくれる方法も採用されています。機械式時計ならば、電池切れの心配が無くメンテナンスさえしっかりしていれば使い続けられる点が魅力です。

定期的なオーバーホールは摩耗した部品対策

数年ごとに機械式時計は、オーバーホールと呼ばれる内部のメンテナンス作業が必要になります。なぜなら、機械式時計はゼンマイが解ける力を内部の様々な部品を通して、振り子に動力として伝えつつ短針や長針といった部品を正確に動かしているからです。そして、金属製の部品が擦れあって摩耗しないように潤滑油が塗布されていますが、摩擦係数は0にはならないので定期的な部品の摩耗をチェックする必要があります。オーバーホールでは摩耗した部品を補修しつつ、潤滑油を交換することで次のオーバーホールまで動き続けることができます。

一定ペースで動かし続けるほど安定しやすい

機械式時計にとって1度内部の振り子が止まってしまうと、潤滑油が固まるといった状態が緩やかに発生しやすくなります。毎日一定ペースで内部の部品が動き続ける状態は、オーバーホール時に想定した緩やかな摩耗が発生しても部品ごとのバランスを維持しやすいです。このため、何度も停止と動作再開を繰り返すよりも、毎日動き続けることが機械式時計にとっては安定動作に繋がることになります。

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