節電対策から緊急時の食糧庫までいろいろな使い方をされる屋上緑化

節電対策から緊急時の食糧庫までいろいろな使い方をされる屋上緑化

夏の節電対策として用いられる緑化

産業の目標の中に、安定した経営のために地球のことを考えた環境対策が必須事項となっています。そんな節電方法として、各企業が導入を進めているのが屋上緑化です。屋上緑化は建物の屋上を利用して農地整備をし、そこに通年で自生する植物と季節性の植物をバランスよく育てることです。本来の役目は屋上に植物を植えることにより、そこで働く従業員のリラックスができる環境を提供することです。屋上に植物を育てることによって得られる効果は、太陽の熱を分散させることです。屋上は最も太陽光が当たる場所のため温度上昇がしやすい場所であり、それが建物全体に伝わって部屋の温度を高くしてしまいます。そこで屋上緑化で植物を育てることで、植物が日陰を作ることにより急激な温度上昇を防ぐことができます。夏場に使うエアコンは、部屋の温度が高いほど設定温度にするまでの時間が長くなるので高い電力を必要とします。屋上に日陰を作ることで熱伝導による部屋の急激な温度上昇を防いでしまえば、エアコンの設定温度に達するまでの時間を短縮できるので電力消費を抑えられます。

緊急時の食糧生産に使われている

環境対策が目的の屋上緑化ですが、もう一つの役割として小麦など屋上で食べ物となる植物を育てる取り組みがされています。屋上で育てるメリットは、障害物に遮るものが少ないため日光の光が安定して降り注ぐことから光合成がしやすく植物が育てやすいことです。屋上で食べ物となる植物を育てることによって、災害が起きた時に備蓄が足りなくなったときに収穫をすることで食料にすることができます。実際に屋上で食べ物を作る取り組みとして、東京でお米の栽培や養蜂によるはちみつ回収などが行われています。

アメリカでは、ニューヨークなどの都市で建造物の老朽化や環境汚染が進んでいることから、屋上緑化を積極的に推進する動きが強くなっています。

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